麻布大学東京同窓会100年史 理事長祝辞 〜麻布大学東京同窓会支部創立百周年にあたって〜

麻布獣医学園理事長
柏崎 直巳

麻布大学同窓会東京支部が創立百周年を迎えるにあたり心よりお慶び申し上げます。

私は先日、東京都港区南麻布2丁目の曹渓寺を訪ね、麻布獣医学園の年輪を深く感じてまいりました。このお寺の門前に 黒い御影石の碑があり、その碑には「麻布獣医学園発祥の地」と刻まれております。この地の私立慈育小学校(旧:東京市麻布区本村町)の一部を校舎として借り「東京獣医講習所」が明治23年(1890年)に開設され、全国から選抜推薦された獣医師に六か月間、解剖、生理、薬物、内科、外科、装蹄、病院実習、装蹄実習を教授したということです。その四半世紀後には、東京同窓会が創設されました。そして困難な時代を乗り越え、獣医学を中心とした応用生命科学関連学分野の教育・研究が展開され、1980年には麻布獣医科大学から麻布大学と名称変更し、2015年には創立125周年を迎えます。建学の精神は「学理の討究と誠実なる実践」で、これまでに多くの卒業生が社会で活躍しております。

今後も麻布獣医学園は、さらに年輪を重ねるべく、「地球共生系」を理念とし、研究および教育の発展と社会貢献をめざして、努力していく所存でございます。皆様方のさらなるご支援・ご鞭撻を賜りますよう、お願い申し上げます。

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